むすびや、はじまりの日

北海道仁木町・山北農場の夏の朝焼けの田園風景 むすびやについて

2026年7月14日。

3〜4日前から熱が出て、ひどい吐き気と戦っていた。

頭は痛いし、気持ち悪いし、体は重い。

前日にはとうとう病院で2時間の点滴を受けて、ようやく少しずつ人間生活を取り戻しつつある。

そんな一日だった。

そんな日に限って、不思議と頭の中に浮かんでくるものがあった。

「むすびや」のこと。

やっとお昼寝をしてくれた息子の寝息を横に聞きながら、私は少しずつ言葉を書き始めた。

最初のきっかけは、とても素直なものだった。

「育休期間は残り約半年。
本業に復帰するまでに、もう1本か2本、収入の柱を増やせないかな」

そんな、とても現実的なところから始まった。

家族との時間を大切にしながら、これから先、自分にできることを増やしたい。

会社員として働く自分とは別に、自分の力で誰かの役に立てる場所を作ってみたい。

そんな思いで、副業について考え始めた。

でも、調べたり考えたりしていくうちに、少しずつ違うことが見えてきた。

私は、ただ収入を増やすためだけに何かをしたいわけではないのかもしれない。

「何を届けたいんだろう」

「何者でありたいんだろう」

そんなことを考えるようになった。

少し前から、ご縁があり、地元である北海道のお米農家さんのお手伝いをする機会をいただいた。

Instagramを通して、お米ができるまでの過程や、日々の農作業の大変さ、作り手の想い、そして北海道の美しい風景に触れた。

普段何気なく食べている一粒のお米にも、たくさんの時間と手間、そして誰かの大切な想いが込められている。

北海道で暮らしていた頃には当たり前に感じていたもの。

今、東京で暮らすようになって、改めてその価値に気づいたもの。

大切なものは、暮らす場所が変わっても、心の中に残り続けている。

その想いを、誰かの暮らしにつないでいけたら。

そんな気持ちが少しずつ形になって、生まれたのが「むすびや」だった。


毎日の「おいしい」は、誰かの想いから生まれる。

作ってくれる人がいる。

届けてくれる人がいる。

そして、それを囲む食卓がある。

たくさんの人の想いがつながって、毎日の小さな幸せが生まれている。

むすびやで紹介するものは、私自身が心から大切な人に届けたいと思えるものだけ。

北海道をはじめ、信頼できる作り手や届け手の想いを、本当に良いものと一緒に暮らしへ届けていきたい。

その積み重ねで、いつか、人と人、想いと暮らしをつなぐ「つなぎ手」になれたらと思う。


2026年7月21日。

「musubiyalife.com」誕生。

子どもの寝息が聞こえる部屋で生まれた、小さな始まり。

ここから、むすびやを育てていきます。

想いをむすび、暮らしを豊かに。

むすびや

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